一通り興奮しきったので解説します。
このお魚ヘビギンポという魚の一種で「ヒメギンポ」と言いまして、浅場の岩肌を覗くとわりといるんですが、普段はめちゃくちゃ地味な体色なのでなかなか見向きもされません。
上の写真の2匹はオスとメスで、右がオス、左がメスです。
ヘビギンポの仲間のオスは、繁殖行動・求愛行動の際に普段とは全く違う体色になる種が多く、婚姻色(興奮色)が出ているときは特に美しい体色になります。ちなみにオスの普段の体色はメスとだいたい同じです。
モモちゃんが見つけて教えてくれたのは、このオスの体色があまりにも美しかったから。
しかもこの時、産卵の真っ最中。
こんなド派手な魚が、似たような形のもう一方の周りを激しく動き回ってるもんだから、こりゃただ事ではないなと、発見者モモちゃんは思ったそうです。モモちゃんは予備知識が豊富な方なので、初見にも関わらず婚姻色に気付くことが出来、しかも教えてくれたわけ。モモちゃん流石です!ありがとう!
周囲のオスから邪魔が入らないように警戒しつつ、ギアマックスの婚姻色でヒレを広げてメスに猛列アピールしながら、メスの周りを激しく泳ぎ回ります。
この間、メスはおしりをフリフリしながら少しづつ前進し、岩肌に卵を産み付けています。
ある程度メスが産卵したところでオスがメスに体を擦り付けるようにして
この瞬間、メスが産み付けた卵に放精し、受精させています。
いやー興奮したなー。
同属でも南の島とこっちとでは繁殖期が異なる種が多いので勉強になったな~
ヒメギンポは水温低い時に産卵するのね。
あと大潮周りが怪しいのね。
田中データベースに新たな情報が追加されたのでした。
SHINでした。