タツノオトシゴの雌雄差についての話が続いております。
雌の特徴についてはご理解いただけたかと思いますが
「いや、オスの鳩胸orお腹スッキリがよーわからんわ」と言う方、続出かと思いますw
たしかに分かりにくいw
一般的にダイバーの中ではこの表現が定着していますが、ここにもやや問題がありますねw
写真を並べて見比べればわかり易いのですが、フィールドで観察する際に2匹仲良く雌雄が並んでる、なんてことは滅多にありません。
なので単体で見分ける方法を解説しときましょう。
タツノオトシゴの仲間は、メスが産卵した卵をオスが受け取り、孵化まで育てる、という話は有名ですが、この時に卵を受け取る袋の事を「育児嚢(いくじのう)」と言って、これがオスを見分ける際のポイントになるのです。
育児嚢はカンガルーのお腹をイメージしてもらえればわかり易いかと思います。
これを踏まえて、
いかがでしょうか?
はい、わからん。
ちょっと落書き加えてみます。
これならどうだーー!
なんか薄っすらとカラスミみたいな形になってるのわかりますか?
これが育児嚢。
メスにはこの育児嚢がないため、お腹の下方が凹んでるわけですね~
だから「下っ腹が出てる」ように見えるわけです。
改めてオスの画像を
カラスミ的な形の部分を認識していただけましたでしょうか?
これがオスの特徴。
メスにはない育児嚢が腹部下方にあるためラインが
「お腹スッキリ」に見えるわけですね~
で、メスから卵を受け取って卵が成長すると育児嚢が膨らむので「鳩胸」みたいに見えるわけ。
はーーーースッキリした!
自分の解釈を整理する為にも「書く」ってのは大事な作業ですねw
以上がタツノオトシゴの仲間の雌雄を見分ける方法でした。
「ハナタツ」にフォーカスしてお届けしてまいりましたが、そう言えば他の種類はどうなんだろう?って事で!!!!
つ、づ、くっ!!!
SHINでした。