秘話って程のものではないのですが、ガイコツパンダホヤが新種として正式に登録されたことを機にこれまでの経緯をまとめてみようと思い立ち、つらつらと書いてみようと思います。
思い起こせば僕が最初に興味を持ったホヤはこの、通称「パンダホヤ」でした。
当時、大阪の都市型ショップに勤務してインストラクターとして和歌山の海をメインで潜っており、水中写真を始めたころだったと記憶しています。
水中写真初心者にとって動かない被写体ってのは非常にありがたい存在で、ウミウシや甲殻類の撮影にハマっていた延長にこのパンダホヤに辿り着いたのです。この愛らしい姿はゲストに紹介してもウケがよく、この生物をきっかけにダイビング及び水中写真にハマったという声をたくさん頂いていました。
こののち久米島に移住し本格的にダイビングガイドとして活動を始めるわけですが、和歌山の海での成功体験があったから、沢山のゲストにホヤの魅力を紹介するようになったというわけです。
で、久米島の海で出会ったのがこのホヤ。
恐らくこの写真が当時勤務していたお店のブログで初めて紹介したものだと思われます。
もしかすると、このホヤがWEB上に世界で初めて登場した瞬間かもしれません。
2012年11月4日のブログ記事一覧-Vegetable Field (goo.ne.jp)
この時にはまだはっきりとガイコツパンダホヤと言う名前を打ち出している感じではなかったんだと思います。呼称(通称)ってのは混乱を招くこともある、ってのを危惧してたんだろうな~。
そんな思いもありながら、このホヤをガイコツパンダホヤと言う名前で世に出してみようと思ったのはこのレジェンドホヤの存在があったから。
通称ウルトラマンホヤとしてダイバーの間で古くから認知されていたホヤ。
このウルトラマンホヤって名前も実は正式な名前ではなくどこかのどなたかがニックネームをつけてそれが自然に定着していったものなんです。
この名前があったからこそ、このホヤはダイバーに人気の存在となり、多くの人を喜ばせてきたわけで、やはり名前が付いているってのはいずれにしても愛着を持って接してもらう上で大切なんだなという事を思ったわけです。
同時に、名もない生物が世の中に浸透するまでには、どんな経緯でどのくらいの時間を要するのか、という事を実験的に試してみようと思ったのです。
狙うは… – Vegetable Field (goo.ne.jp)
この時(2013年1月)にはもうガイコツパンダホヤで売り出していこうって思ってますねw
こののち、一気にバズって一躍認知度が爆上がりするんですが、この時はまだ知る由もない。
つづく
SHINでした。