「淡島~根の端~」のブイ下の最浅エリア、安全停止がてら立ち寄る場所には一面のイソギンチャク畑があります。
近年の高水温でどんどん海中環境に変化が起きまくっているのですが、今年の、特に西伊豆は異常を越えた超異常なまでの高水温が続きました。浅場の水温は、タイミングによっては沖縄よりも高いなんてこともありました。
こうなってくると様々な生物に影響が出てくるのは明らか。
予測しやすいものの代表がイソギンチャクってわけ。
イソギンチャクは高水温が続くと体内に住まわせている褐虫藻(かっちゅうそう)が抜けてサンゴと同じように白化してしまいます。
根を覆う一面のあのイソギンチャク畑が全て白化してしまってるんではなかろうか
という予想のもと、目的地に到着すると目の前には
予想通り・・・
やはり一面真っ白になっていました。
こりゃヤベーな。と。
久米島・奄美時代には毎年のように起きる現象でしたし、イソギンチャクはサンゴよりも水温への耐性が高いようで、少し水温が下がると見事に復活する様を何度も目にしてきました。
なのでここのイソギンチャク達もじきに元に戻るであろうとは思うのですが
伊豆の海でこの光景に出くわす日が来てしまった、という事に愕然としました。
見ようによっては幻想的な景色ですし
見慣れない方には美しくうつるかと思います。
実際美しいしね。
一面真っ白な景色はレフ板の効果で光を反射します。
なんかね、儚さの中の美しさ。
南国の海では見られない、本州の海ならではの
「ウイゴンべ」と
南国の海でしか起こることのなかった
「イソギンチャクの白化現象」。
なんとも、とんでもない時代になってしまったもんだ。
しっかりと目に焼き付けておこう。
そしてしっかりと記録しておこう。
SHINでした。