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イソギンチャクの住人

2023.09.18 テーマ:ブログ 書いたひと:田中 伸

赤沢ビーチのスロープ近くにはイソギンチャクがパラパラ生息しており

このイソギンチャクを棲家とする生き物を観察することが出来ます。

イソギンチャクにもそれぞれに名前がついており

これはサンゴイソギンチャクかな。

 

で、サンゴイソギンチャクの住人と言えばこちら

ミツボシクロスズメダイの幼魚

 

しばらく前に

巨匠チネキ氏が撮影してくれたのと同じシチュエーションですが

イソギンチャクの色が違うだけで全く違った印象になります。

 

見比べてみましょう。

おぉー美しいですね~~~

 

このイソギンチャクはなぜこんな色をしているのかと言いますと

実は高水温による影響で、白化する一歩手前の状態なんです。

 

イソギンチャクは骨格を持たないサンゴの仲間。

サンゴも白化する一歩手前は色とりどりのパステルカラーになるんです。

 

このまま白化が進むと、文字通り「真っ白」になります。

 

で、この色の変化はなぜ起こるのかと言いますと

イソギンチャクやサンゴは体内に「褐虫藻」という藻類を住まわせており、この褐虫藻が高水温によって抜けて行ってしまう事によって体色の変化が起こるわけ。

 

この「白化」についてはまた別の機会に。

 

で、イソギンチャクとミツボシのセットまでは

皆さん見つけやすいと思います。

なのでもう一歩踏み込んで、さらに目線を近づけて見ましょう。

 

 

すると

 

おぉー!いました!いました!!

なんと小さなエビが隠れていることがあるんです。

 

こちら「カザリイソギンチャクエビ」と言います。

ちなみにメス。

このサイズが一匹いれば大概ペアになってるので一回り小さなオスも見つかる可能性が高いです。

このイソギンチャクの中にもオスが住んでいました。

 

今回は生物を観察する距離感についてのお話でした。

 

生物との距離によって見えてくるものが大きく変わるわけですね。

ぜひ、じっくりと注意深く観察して海中生物と接してみてください。

いろんな世界が見つかります。

 

この「発見」こそがダイビングの最大の楽しみなのではなかろうか、と。

常々思っているのです。

 

SHINでした。

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