昨日のブログでウミウシの「目」を紹介しました。
これ意外と知られてないんで知ってるあなたは一歩先行くダイバーです。
ちなみにすべてのウミウシにわかり易い目があるわけではなくて

ウミウシと聞いたときのイメージ通りのこのタイプには目が認識できるものは少ないんです。
あっても埋まってたり、ほぼ機能してなかったり、ウミウシにとって「視覚」はさほど重要ではないようです。
じゃあウミウシは何を頼りに仲間を探したり食べ物探したりしてんの?
答えは人間で言う「嗅覚」に近い感覚。
その役割を担っているのが
この触角なんです。
オレンジの触角はわかり易く触角なんですが、よく見るとヒラヒラの体の下からも2本の角みたいなのが出てます。これも触角。これ見落としがちだし見えにくい事が多いのよ。
なのでこれまた意外と知られてないのです。
この事を知ったあなたは昨日今日のブログでニ歩先行くダイバーです。
頭の上の触角と口元の触角でクンクンしながら食べ物探したり、同種の仲間が残した粘液の跡を探して繁殖相手と巡り合ったりしたりしてるんだそうな。

このタイプは触角がわかりやすいですね。
角みたいなのと、髭みたいなのね。
名前はツルガチゴミノウミウシと言います。
「長っっ!!!」って言われるやつですねw
敦賀 稚児 蓑 ウミウシね。
ちなみにこの子は
目があるタイプ。
ドリルみたいな触角の付け根の黒い点が目。
ちっさw
肉眼ではわからないレベルなのでファインダー越しの世界の楽しみ方です。
ウミウシを見分ける際に重要になるのは
体色もさることながら、触角の形も重要な手掛かりになるんです。
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ブラシっぽかったり、ドリルみたいだったり、形は様々。(写真:左と中央)
同じミノウミウシの仲間でも触角の形が違う事で「あーこれとこれは近いけど別のグループなんだなー」ってこともわかります。(写真:中央と右)
これもあんま知られていないので、ここまで読んでくれたあなたは三歩先行くダイバーです。
ってな感じで、ウミウシを観察するってだけでも色んな注目ポイントがあるんですね~
綺麗な色合いや、不思議な形に加えて、細部までしっかり観察すると色んな発見がありますよ。
SHINでした。