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マツコの知らないクマノミの世界

2023.01.24 テーマ:ブログ 書いたひと:田中 伸

田中伸調べによると、人類史上ダイバーに最も観察されている生物はクマノミの仲間であるというデータがあります。特に、ガイドまたはインストラクター付きダイビングで紹介されたパターンでは、群を抜いてナンバーワンという調査結果が出ています。

更にタナカデータバンクによると、水中写真を楽しんでいるダイバーの総数中98%もの人が、クマノミの仲間を撮影したことがある、と答えています。

クマノミは、なぜこれほど多くのダイバーに親しまれているのでしょうか?

沢山の要因が考えられますが、その一つに「イソギンチャクを棲家にしている」ということが考えられます。

イソギンチャクは基本的には一度居場所を決めるとその場所から動くことはほとんどない為(動くこともあります)、そこに住み着いたクマノミは同じ場所に住み続けるのです。ということは、そこにいけばほぼ確実に会うことができる為、ダイビングプランの中に組み込みやすいのです。

さらにクマノミの仲間は長生きで、僕がフィールドで定点観察していたクマノミは少なくとも13年は生きていました。個体の情報をガイド間で共有するために、名前を付けたりしていたので、愛着もわいちゃって。古くからの常連ゲストさんともなると、空港に到着するなり、僕らのことよりお気に入りのクマノミの名前で「○○元気~?」と一言目に言ってくるほど。もちろん本気で言ってるわけじゃないですよw

フォト派ダイバーに愛されている理由としては、定点観察しやすく、泳ぎ周りはするものの遊泳範囲はほぼイソギンチャクの中のみで撮影しやすという事。しかも、程よく泳ぎまわってくれるので、全く動かない生物を撮影するよりは難易度が高くなりますが、激ムズではない、という程よいゲーム感も親しまれる要因でしょう。

 

ちなみにこの画像のクマノミは「ハナビラクマノミ」。

南の海に住んでいるクマノミで、この子は「沖永良部島」で出会った個体。

どのカットがお好みですか?

 

角度が変われば表情も違って見える。瞬間が変わればイソギンチャクの揺らめきも変わる。二度と全く同じカットは撮れないであろうクマノミ撮影の世界。マツコの知らない世界の企画に応募してみようかな。

 

SHINでした。

 

《ファンダイブ情報はこちらから》

 

 

 

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