みなさんこんちは。初登場の上野山です。2月も半ばを過ぎようとしていますね。
伊豆では抜群の透明度を継続中ですが、3月後半あたりから水陸の温度差が大きくなりプランクトンの発生が著しくなってきます。毎年この時期は局地的な濁りが出てしまうんですよね。でもその先に待っている常夏のシーズンがもうそこまで来ているという証でもあります。春濁りに嫌なイメージを待ってしまうと勿体無いので今回は「海の擬態」について少しお話しさせていただきますね。春先は特にこの擬態生物を自分で探して見つけ出すのが非常に楽しいんです。
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海の擬態は大別して4タイプある
- 隠蔽擬態
- ペッカム型擬態(攻撃擬態)
- ベイツ型擬態
- ミュラー型擬態
隠蔽擬態
隠蔽(いんぺい)擬態とは、自分の姿を生活環境や自分がいる背景に似せる擬態のことを指します。
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初心者の方でも比較的探しやすい「ムチカラマツ」に隠れているエビです。すごいですよね〜!自分の体の色見えてるんですかね(笑)濁った広い海の中を泳ぎ回らなくてもじっくり探せば見つかります。背中の突起がついているのがビシャモンエビですね。伊豆でも少し水深を取ればたくさんムチカラマツは生えてます
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こんなの観たことありますよね!?水中ライトがないと厳しいですが。。。
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ねーすごいですよね。クダゴンベなんかは赤沢の3番ポイントで比較的たくさん見つけられますね。綺麗な個体で赤ちゃんなんてめちゃくちゃ可愛いですよ。3月はダンゴウオの季節でもあります。隠蔽系は見つけた瞬間の達成感はなんとも言えない楽しさがあります。
ペッカム型擬態(攻撃擬態)
これは捕食するため、獲物に気付かれないようにする擬態のことを指します。有名なところで言うと「カエルアンコウ」や「カサゴ」などが挙げられます。
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基本的には、岩やカイメンなどに化けて相手が来るのをひたすら待つ「待ち伏せ」スタイルです。擬態は自分の身を守ることに使われることが多いのですが、これらは攻撃するためと言われています。
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あとは、伊豆のビーチでもよく観られるタイプを紹介します。左はホンソメワケベラと言ってクリーニングを本業としています。
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こんなのよく見かけませんか??気持ちよさそうに身を委ねていますよね。自分より何倍もある生物がまるで子猫のようです。
その手があったか!!と言わんばかりに擬態する生物がいるんですね。それが右上の「ニセクロスジギンポ」です。近寄って行って食ってしまうんですよ!この卑怯ものっ!!(笑)
ベイツ型擬態
3つ目の擬態は自分が敵に危険だ!と思わせて身を守るタイプです。またの名を「標識擬態」とも言います。身近なもので言うと「ウミウシ」などがわかりやすいですかね。派手な色してたりするじゃないですか。あれは自分には毒があるぞ!危険だぞ!と相手に表現しているんですね。有毒魚といえばフグ。内臓や生殖腺、皮膚などにテトロドトキシンという猛毒をもつことが知られている。これを利用しないテはない! というわけで、シマキンチャクフグのふりをしているのがノコギリハギ。どちらも大きさ6cm程度なので、海の中では識別しづらいかも。
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ミュラー型擬態
ベイツ型の正反対の擬態形式とも言われています。近親によく観られる形式で代表的なものが「ミノカサゴ」と「ハナミノカサゴ」が挙げられます。優雅に威嚇叱って自分の身を守っています
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![](https://arch-stars.jp/wp-content/uploads/2022/02/鼻みのかさご.jpeg)
まとめ
いかがでしたか!?
普段何気なく観てきた海中生物も少し見方を変えるだけで、これからのダイビングの楽しみ方が変わると思いませんか?今回は伊豆を潜る初心者ダイバーでもよく見かける生物を中心に紹介してみました。オーシャンダイバーからスポーツダイバーコースの受講中であっても観察できる生物ですので、潜ったら是非観察してくださいね。
最後になりますが
世界には凄い生物はたくさんいます。今、私が一番観てみたい海の忍者を少し紹介させてもらっていいでしょうか??それは「ミミックオクトパス」です。マダコの種類で1988年にインドネシアのスラベシ島沖で発見されました。
現在、分かっているだけでも15種類以上の生物(主に毒性の高い)に擬態します。基本的にタコは頭が良く、体の色を周囲の環境に合わせ捕食者から身を守ります。
ようするに、普通は周囲の環境に合わせ目立たなくするんです。
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めちゃくちゃ格好良くないですか!?こいつねインドネシアのレンべで会えるんですよ。絶対行きます。すぐ行きます。行きましょう!レンべリゾートはマックダイビングのメッカですが中性浮力は必須ですのでスポーツダイバーを取得してファンダイブで特訓しましょうね!