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揺り龍の子

2024.04.07 テーマ:ブログ 書いたひと:田中 伸

今日はバージバンティ以外の小型のタツ達をご紹介。

紆余曲折ありながら今の名前に落ち着いたわけなんですが、今日までの経緯なんかも簡単に紹介しておきましょう。

まずはこちら。

通称「ぺらピグ」。ぺらぺらなので「ぺらピグ」って呼んでたタイプ。

一緒に写ってるのは沖縄のお土産物屋さんなんかでよく売ってる「星の砂」。

星の砂が米粒くらいのものなので、この「ぺらピグ」さんの大きさも想像していただけるでしょう。

 

そして、こちら。

この個体はそうでもないのですが、モジャモジャと海藻を付着させてる茶色いのもいて「もじゃピグ」って呼んでたタイプ。こちらも大きさはペラと同様。

 

この2つのタイプは暖かい海の浅場に生息している種です。

で、ぼくが久米島にいた当時はこれらのよく似たタイプが

Hippocampus pontohi(ポントーさんが見つけたポントヒ)

H severnsi(セヴァンスさんのセヴァンスィ)

H colemani(コールマンさんのコールマニ)

の3種に分類されていて、標準和名はありませんでしたが、それぞれ学名があったんです。

 

ですが、図鑑見ても論文読んでも、どれがどれだか納得いかず皆で「むむむ・・・」となっていました。どうしても納得できる答えに辿り着くことが出来なかったので、「ぺらピグ」「もじゃピグ」と呼んでたってわけ。

 

で、時を経て

H severnsi→pontohi

H colemani→pontohi

という事がわかり、学名も改められ

これも

これも

Hippocampus pontohiとなって同種という事になりましたとさ。

 

なんじゃそりゃーーー!!!!

ってなったのは言わずもがなw

 

まぁ、こんな事もあるんですよ。

そりゃいくら調べても納得できんかったわけだわw

 

で、標準和名もついて、晴れて

「ユリタツノコ」となったとさ。

 

揺り龍の子。うんうん、良い名前だ。

この標準和名が付いたのは2020年。

わりと最近の出来事なのでした。

 

SHINでした。

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