繁殖行動を見せるガイドってのは、データの蓄積が最も重要で、南の島のガイド時代に得たものを若干修正していく事が必要です。この点、僕はまだまだ伊豆ガイド初心者なので勉強あるのみ。
昨日のブログで解説したことを潜水前のブリーフィングでお伝えしたうえで、見事その通りのシーンを的中させ観察・撮影していただく。
これが理想です。
南の島時代には色んな種類の生物でこれが出来ていたので、なんとも歯がゆい思いもありますが、海との付き合いは地道にコツコツと、ですな。
産卵を観察した3日後に再度、岩を訪れることが出来たので同じ場所に行ってみると
オスだけがいました。
これね、一枚目の写真のオレンジがバッキバキで顔が真っ黒な体色を婚姻色100%とすると、80%くらいかな。これはこれでブルーが際立って綺麗。
他のヘビギンポの仲間でも同じような行動を何度も確認しているのでほぼ間違いないと思うのですが、産卵した卵を守っているんだと思います。卵が小さく、ある程度卵の中の仔魚が成長しないと分からないレベルの大きさなので、行動から考えると卵保護行動なのですが、確証にまでは至っていません。
「そんなんネットかなんかで調べりゃいいじゃん」って思いますよねw
もちろん調べもします。
しますが、自分で解明したほうが楽しいじゃん。
仮説を立てて、検証して、立証する。
これの繰り返しが生態観察の一番のたのしさなわけよ。
知的好奇心ってやつ。
で、沢山の失敗の中の少しの成功。これが快感なわけ。
みんなたくさん失敗しろよー!
失敗しまくったほうが成功が楽しいでー!
SHINでした。