伊豆の海の亜熱帯化が著しく進行している昨今。
各地の現地ガイドの友人や先輩方と話していても、今年は一気に進んだ気がするという声をよく耳にします。これまで見られなかった生き物がますます増えて、いままでいた生き物が姿を消す。
悲観的になっていてもどうしようもないので見つめ続けていくしかないよね、ってのが本音なんだろうな。
ヒメジの仲間でも有名なのはこの「オジサン」。
顎の下から伸びる２本の触覚のような部分をおじさんの髭に見立てて付いた名前が「オジサン」。これが正式な名前ってのがパンチ効いてますよね。
このオジサンは暖かい海の魚なので、もともとは伊豆の海で出会う事はなかったはず。
もうね、こんなんばっかなので「ここにいるはずないよな・・・」という認識は白紙に戻すことにしました。
存在するものにだけ目を奪われがちですが、姿を消した生物の事も忘れてはなりません。
生息範囲を拡大するものがいれば、棲家を追われるものもいる。
もともと伊豆の海を棲家にしていた生物にこそスポットを当てるべき今なのではないかと。
そんな事を思いながら海中をパトロールしておりますです。
SHINでした。
